« 死にたいならば人に迷惑をかけるな | メイン | 渋川にて雨降り、出直し »
2007年02月10日
「マネーロンダリング」平尾武史、村井正美

「粉飾の論理」に続いて、資本主義の闇本。ノンフィクションであるにもかかわらず、読み物として非常によく出来ている。面白くて次へ次へと進めていく内に、新幹線で東京と岐阜羽島の往復の間に読了。
クレディ・スイス香港のプライベートバンカーが提案したスキームで、ヤミ金でせしめた金が香港、シンガポール、そしてスイスへと洗われていく。逮捕されたのはヤミ金のボスたち、そして山口組系暴力団のトップ、さらには、プライベートバンカーと彼に顧客を紹介していた会社経営者。クレディ・スイスでは、優良顧客を紹介する人間を「インターミディアリー」として優遇する。
ヤミ金の幹部たちは、司法の手が回ると知れば世界中を逃げる、いや豪遊して周り、逮捕されても3年間冷や飯を食うくらいにしか思っていない。娑婆に出れば洗浄した資金で遊んで暮らせるのだから。
後手後手に回っていた日本の司法も動く。刑事や検察官の努力によって国際的な協調体制もできあがる。結果、彼らの資金は凍結された。インターミディアリーの「かつては普通だったが一線を越えてしまった男」は、台湾で身柄を捕獲され日本へ移送される飛行機の中、声を出して泣いた。
事実は小説よりも奇なり。
投稿者 hideo : 2007年02月10日 00:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://munos.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/962




