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2005年02月12日

帝都東京 殺しの万華鏡(新潮文庫編集部)


昭和初期、9年から11年くらいまでに帝都東京市で起こった事件を、実際に担当した刑事や裁判官が振り返る形で綴られたノンフィクション。新潮社の大衆月刊誌「日の出」から選られたもので、刑事が紙面上で事件のことをあまりに開けっぴろげに語っているのが今となっては新鮮に映る。事件が起こったとき、犯人を追いつめる時、刑事は使命感ももちろんあるんだろうが、それよりも得も言われぬ高揚感に動かされていることがよく分かる。

また、当時の東京市の雰囲気も伝わってくる。木賃宿(ドヤ)、待合い宿、妾、捕り縄などが当たり前のように登場する。特に、下水道の中に住んでいて、流れてくるものを物色して生活の種にしている人の存在にはびっくりした。女の人もいたらしい。当時も今も変わらぬのは、痴情のもつれで凶悪な殺人が絶えないということか。

投稿者 hideo : 2005年02月12日 23:48

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コメント

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