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2005年02月07日

スティル・ライフ(池澤夏樹)


「スティル・ライフ」と「ヤー・チャイカ」の2編。ともに、主人公とおぼしき人間ともう1人の人間による会話が物語構成の中心で、たまに独り言や、夢のような描写を含んだモノローグが入りながらも淡々と進む。共通して読みとれるテーマは、自分と他人、自己とそれ以外、移ろいやすい現実としての世間と普遍的な物理・宇宙、さらに、その中でメッセンジャーの役割を果たすもの。

読み手に想像させる仕掛けも含めて描写が美しいので引き込まれて一気に読んだ。どちらかと言うと、芥川賞の表題作よりも「ヤー・チャイカ」が好きだった。ロシア、シベリア、軍事スパイ、恐龍ペット、白い霧、スケート、自分の娘。みんな、2つくらいの意味を持たされているもんだから、漂ってしまう。漂いながら読み終えると、何となくホッとして暖かいような、少し寂しいようなそんな雰囲気が残った。

投稿者 hideo : 2005年02月07日 00:34

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コメント

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