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2005年01月26日
夫婦茶碗(町田康)
性根が腐っているというか、DNAが欠損しているというか、とにかく社会生活を全うにおくる機能に乏しい人間が、それでも生きていこうとして、どうしようもない世間との相対距離に愕然として、とにかく「逃げる」、「逃げる」、「逃げる」、でも逃げ切れなくて最後に精神的に崩壊していく話。
飾らずに具体的に生々しく書いているもんだから、一息に読んでしまう。そうすると、ああ、自分とは大分違うが、それでもほんの少しの隙間から現実感が強固に迫ってきて、これはしんどいなあと思う、そんな読後感がある。しかし、しばらく経つと、途中途中で、崩壊が起こるほんの一瞬前の美しい描写が思い出される。主人公があまりに駄目過ぎるもんだから、その美しさがより一層引き立つ。涙を誘う。
「夫婦茶碗」では、一瞬思い出す、妻、いや彼女との美しい一時。
「人間の屑」では、一瞬手に届きそうになる「生き甲斐」。
投稿者 hideo : 2005年01月26日 23:27
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コメント
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投稿者 Casinos : 2005年04月18日 10:38





