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2004年08月12日
新宿区、荒川区、台東区、文京区を散歩(木曜日)
今日は、思い立って散歩をした。
メチャメチャ歩いた。
旅は道連れ、世は情け、猫は情けないということでどうぞ。

渋谷から山手線に乗り換え高田馬場で降り、都電荒川線の駅を目指す。
大学時代にお世話になり、想い出深い馬場の駅前。駅前のだるまでしこたま飲んで、気持ちよくゲロしたのが懐かしい。この辺の店はゲロするために作られている。右はお世話になったビッグボックス。変わらないところがこそばゆい。
明治通り、早稲田通り、新目白通りの間の路地を抜ける時に、野良猫と出会った。結構警戒心が強い割には、車庫の中にある餌箱にてモグモグと食事をする太いところも見せる。この辺の気質は稲門と同じなのか。悲しい。
「新宿区役所戸塚特別出張所」とある古い建物がある。改装中なのか、網でガードされていた。
何ともレトロな感じの建物。雰囲気のある下り坂。
塀の上をテクテクと歩く猫。良く見ると何か加えている。現実を直視するが故に意地汚いところも稲門と同じなのか。悲しい。
視線を下に向ければこげ茶がいる。
どこへ行っても鼻つまみ者の猫を避けるためのペットボトル。
その先、目白通りのちょっと手前の家の階段に鎮座まします猫。うーん、堂々たる。
面影橋駅から都電荒川線に乗る。料金は一律160円。三ノ輪橋駅を目指す。
古い電車だよなあ。ガタゴト揺れる。良い天気。裏路地を走っていく感じが気持ち良い。路面電車はホントに好きだ。日本中路面電車にしてしまえば、みんなゆっくりと楽に生きられるかもしれない。

三ノ輪橋駅で降りて、江戸通りと並行して一本入った道を適当に北に向かう。
お寺さんを囲む形で続く古い町並みが続く。
駅近くの商店街では猫が死んだように寝ている。方や、お寺さんの塀の上におわします猫は、こっちをしっかりと威嚇してくる。殺伐としているねえ。結構、生きるのが大変なんだろうな。他にも猫がちらほらといたが、生きていくのが精一杯という感じのが多かった。

次に、江戸通りを渡り、常磐線のトンネルを潜って、投げ込み寺を横目で見つつ、土手通りに向かって歩く。
古い商店街。元気は無いが、雰囲気を残す。
空き地に、「つくばエクスプレス用地」の看板。おかしいな、周りは新築の建物がボンボンと建っているんだけど・・・。
住所では日本堤と言うが、山谷と呼ばれる地区に入る。ここはドヤ街として有名なところ。商店街の筋が2本通っている。中心を歩く。物見遊山と思われると危険なのでカメラは隠す。お盆だからか、昼下がりの中途半端な時間帯だったからか、人はまばら。ただ、ドヤが密集する通りと商店街がクロスするところには、おじちゃんがワンカップやらスーパードライやらを地べたで飲んでとぐろを巻いていた。さすがに早足になって通り過ぎた。

山谷を後にして、すぐ隣の吉原を目指す。
旧遊郭街の入口である吉原大門には、「見返り柳」が何となく悲しそうな物腰でいる。新吉原旧遊郭の入り口であるこの場所から見ると、道が「くの字」に曲がっている。これは出口も同じ。外から見て、遊郭の中が直接見えないように工夫がされていた名残りだそうだ。
吉原の目抜き通り。路地も含めてソープランドと客引きだらけ。入口と出口近辺には店を紹介する「喫茶」がある。今も昔も同じなのか分からないが、とにかく時間が止まってしまったような独特の雰囲気がある。建物も特徴的な形のものが多く、歴史を感じさせるものが多い。しかし、普通に子供が歩いていたり、幼稚園があったり、公園ではほのぼのとした光景が広がっていたり(そうは言っても、変な人もたくさんいるが)、常識という名の感覚が狂う。
吉原を後にして隣町である浅草を目指す。
浅草の中心部へ行く道すがら、何とも言えない雰囲気の建物がたくさんある。
「浅草ひさご通り」を歩く。
ちょっと横の路地に入ると、古そうなお風呂やさんがあり、遠くに目をやれば「花やしき」の文字が。結構歩いたなあ。
「花やしき」は今まで入ったことは無いけど、雰囲気があるよなあ。どの機械もすぐに壊れそうな雰囲気がある。時間は止まってしまっている。さて、ハッとして「ひさご通り」側に目を向けると、人が路地に倒れていた。奥の方では若い男性と心配そうなおばちゃんがいる。どうやら救急車を呼んだらしい。果たして、救急車の音がする。何故かその場に居合わせた「俺が」道案内して、救急車は現場に到着し、男を連れていった。手足は動いていた。非日常だ。
花やしきの横にある茶店にてかき氷を作ってもらい、ウロウロしながら食べる。温泉もある。つくづく不思議なところだ。
この薄暗い商店街は、香具師が集まりそうなグダグダの飲み屋街なんだけど、ズンズン進んでいくと猫通りだった。
酔っぱらいの猫(?)出現。この茶猫は頭がモヒカン刈りになっている。病気なのかそうされたのかは分からないが、情けない風情だ。しかし、人には慣れているようで、スリスリと近づいてくる。浅草は猫町だねえ。
白いのも近くにいた。実は、飲み屋のおばさんもこのすぐそばにいる。俺らに店に入ってほしそうだったが、あいにくお腹が空いていなかったのと、もう少し歩きたい気分だったので、遠慮させて頂いた。ちょっと悲しそうな顔をしていた。不景気なんだろうな。
浅草をさらに南下して、国際通り側方面、ROXがあるところに向かって歩く。入口では、訳の分からない煮物が何故か誰のケアもされていない状態でグツグツと煮込まれている。俺は美味しそうな臭いだと思ったが、連れは「凄い臭い」と言った。一体何が煮込まれていたんだろうか。
飲み屋の軒先には猫がいる。ここにも可愛い白い奴がいた。
ここも飲み屋だが、首輪に繋がれた太猫がいた。トラさんだ。太々しい野郎だ。
さっきと同じ構図で、飲み屋の軒先の猫。幸せそうだ。三ノ輪の猫は殺伐として精一杯生きていたが、こっちは隙だらけ。どっちが良い訳ではないだろうけど、猫の立場で考えてみればこっちが最高だよなあ。
洋食屋さん。「うますぎて申し訳ないス!」と書いてある。人も結構たくさん入っていく。有名な店みたいね。今度お腹を空かせて来よう。

浅草を後にして、元浅草を歩く。方向としては上野、御徒町方面に歩くことになる。
古い店。趣がある。「Yシャツ製造」と書いてある。
路地を歩いていると、おじちゃんが猫にカリカリご飯をあげている。俺らが近づくと、おじちゃんは「可愛いよ、撫でてあげると良いよ」と言う。「俺はご飯あげてるのに全然なつかねぇんだよ、とって食うと思っていやがるのかな」と江戸っ子口調でおじちゃん。それは無いと思うぜ。
しかし、猫は鼻つまみ者である。
見事なペットボトル要塞が築かれている。
さっきのおじちゃんと猫と同じ路地である。
ニャアと言ったか言わないか、生け垣から猫が2匹顔を出す。白鴎高校の後ろの道。ラーメン屋やら飲み屋やらの屋台がたくさんとまっている道でのこと。屋台のおっちゃんも顔をゆるませている。時は夕方、なんとも言えないのんびりとした雰囲気になる。
元浅草を後にして、台東に入る。基本的には元浅草と同じような古い江戸の町の雰囲気。非常に古い家屋が残っている。青くなった壁がとても綺麗で印象的だった。同じ大工が建てたのかもしれない。
細くて生活感漂う路地の奥に猫がいる。見えないよね。
軒下でゆっくりと寝る猫。近くには餌入れが置いてある。台東も猫町だ。
公園では、浮浪者とその辺のおばちゃんが、3, 4匹いる猫にブラシをかけてあげていた。猫の腹はぷっくりと膨れて、中にはごっそりと寄生虫がいるようだが、浮浪者は笑顔で「可愛いなあ、それ綺麗にしてやるぞ」と言いながら、ブラシをかけてやっている。猫も慣れている。猫は病気だし、浮浪者は明日をも知れない毎日なんだろうが、そんなことを忘れて見とれる。ほほえましくていい光景だなあ。

末広町を越えて、湯島方面を目指す。帰りは千代田線の湯島駅からと決めたからだ。
湯島へ向かう道すがら、またもや猫に出会う。築けば既に文京区に入っている。新宿区、荒川区、台東区、文京区でいろんな猫に出会った。どこもかしこも猫町だった。猫が住み着く町、猫が住みやすいと言う町に悪い町はないと思う。今日歩いた町々はどこもかしこも猫町だった。
締めは湯島近くに来ると必ず寄る「三四郎」。
女将が格好良く、メシも上手くて安い。
長旅の疲れを刺身やら升酒で癒す。
良い旅だった。
明日からは連れの実家に帰省。
またね。
投稿者 hideo : 2004年08月12日 23:01
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